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センター試験 地理Bについて(1/21)

 1月21日の新聞に昨日の問題と解答が出ています。
 予備校も解説を載せています。
 URLを記します。見比べてみて下さい。いずれも今年は易化したという評価ですが、個々の問題については、微妙に判断がちがっているものもあります。

河合塾
http://www.kawai-juku.ac.jp/nyushi/center/01/analysis/geo-b.html

代々木ゼミナール
http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/center/bunseki/chiri_b.html

駿台予備学校
http://www.sundai.ac.jp/yobi/dn2001/bunseki/chirib.htm

山尾先生のセンター試験地理B解説
 引用のKは河合塾、Yは代々木ゼミナール、Sは駿台予備学校
全体として『素直な設問が多く昨年に比べて易化』(K)
第1問 東南アジア     いずれでるだろうと山尾先生は予想をしていましたね(^_^)。
「第1問の東南アジア地誌は頻出のオーソドックスな設問が中心である。」(K)
問1 B日本へ原油を運ぶ際にはここは通らない。行きは通るが。これが引っかけ。
問2「問2では,スラバヤが南半球にあることがポイントとなる。」(Y) AがAf=シンガポールということはわかるが、他はにわかにはわからないかもしれない。残り3つの中では、一つだけ夏に雨が少ない。南半球だから、と考えてみる。インドネシアは、アジアの中で首都が南半球にある唯一の国だから、それで判断しよう。気候区はAwになる。
問3 基本
問4 基本
「問3・4は基本問題。ともに,教科書に必ず載っており,失点は許されないところである。」(Y)
問5 今回(も)多い、表の読みとりである。年次比較と絶対値の両面から判断する。絶対値(一人あたり国民総生産)の大きさは際だっているが、それでただちにマレーシアとなるかどうか。もし「近年のマレーシアの著しい工業化を思い浮かべれば,正解に至れる」(Y)が、ここまですごいかな、と迷うかもしれない。工業化の道を歩んでいることをしっておこう。ちなみに、AフィリピンBタイCインドネシア。AとCは差が少なく、このどちらかを問うことはないだろうという、受験テクニックを用いてもよい(^_^;)。
問6 「米の生産量および天然ゴムの生産量から,国を絞り込んでいくとよい。」(Y)
タイは米の輸出では世界1だが、生産はそうではない。米の生産=人口順 という原則を考えると、B(インドネシア)は除外となる。となると、あとは、天然ゴムの生産がポイントだ。天然ゴムというとマレーシア、インドネシアが頭にあるが、現在は、タイがトップということを知らねばならない。貿易でもそうだ。天然ゴム=タイということが頭にあれば、これは容易な問題と言えよう。
問7 表が多くて、ウヒョーと思うかもしれないが、日本も登場しているので、容易だろう。選択肢も6つあるが、実質は2つから選ぶことにある。日本の貿易の上位品目は絶対大丈夫ですね。
第2問 貿易など
問1 一見すると、うーむと思うかもしれないが、それぞれのつながりの強さ、入超・出超がどうかを考える。相互に大きなやりとりがあるA、Cが、アメリカ、EUの組と判断できる。そうするとBが日本。ではA、Cのどちらがアメリカ、EUかということになる。日本との関係を考えればよい。アメリカとの関係がより強いだろうから、Cがアメリカ、EUはAになる。
問2 カナダからもある。日本の輸入が多い。となると4つの中では小麦と見当がつくだろう。
問3 対外・対内直接投資額 については説明がある。対内直接投資については、?
という人も多かっただろう。国内で外国企業が活発かどうか、と考えればよい。となると、対外投資が多いから@かAで選ぶことになるが、@は消えてAになる。@はイギリス、Bは中国、Cはシンガポールだ。シンガポールで、外国企業が盛んに活動していることはご存じでしょう。
問4 組み合わせによる解答方式。これについては「直接投資に関する問3、4はどちらも統計の提示の仕方が工夫されていないため、判定が難しく悪問といえる。」(K)という評価も。私は特にそうは感じなかったが。答え方について、ちょっとイライラさせられる問題ではある。油田開発が一番多いと思った人はいなかっただろうか。悪問かどうかはともかく、難問だろう。
問5 「時事的色彩が濃く、細かな知識を問うている」(K)。「文中に「隣国の港湾」など決定的なヒントとなる語句があり,比較的やさしい」(Y)。「隣国の港湾」が、「決定的なヒント」と言えるかどうかは? 私はキから、一方はベトナム、クの「古代の通商路」から中国と西の地域(具体的にはカザフスタンになる)、つまりPを考えた。
問6 これは容易。逆にこんなに易しくてよいのかな、落とし穴は内かな、と思った人もいるのでは? 「ハワイ・グアムなど人気スポットがアメリカ合衆国領であることから,Xがアメリカ合衆国とわかろう。また,距離的関係から,韓国への渡航者が多いことも想像できるはずである」(Y)。
問7 「時事的な問題であり,ややとまどったかもしれない。東ティモールについての叙述が難しい」(Y)。この評価はどうだろうか。@は「パレスチナ建国」をよしとする人はいないだろう。A「ほとんどの」という決定的な形容句があるとまずハズレだ。BCから選ぶことになるが、Cは時事的であるが故に答えられるのではないだろうか(もちろん違うということを、である)。
第3問 自然環境の問題
問1「海底地形図は初めて出題されたが、単に等水深線を読み取るだけである」(K)。
凹地の記号があるし、逆に考えるのかなとちょっと迷ったかもしれない。何mの線まで降りれば陸地になるか、地図を塗っていけば(陸地を拡大していけば)、間違いなくわかるだろう。
問2 容易。Aの「雪氷が増大」なのに、どうして「現在より温暖」か!
問3 超基本!「全くの基本問題。ここは絶対に落とせない」(Y)。
問4 地図が北極中心なので、CやDの地域は見づらい。意識的にこのような地図を使ったとも言えるが。「五大湖南にツンドラが広がっていないことは明らかであるので,すぐに正解の選択肢が選べるはずである」(Y)。Bの「レス」がわからない人は受験生にはいないと思うが、土壌について見直しをしておこう。
問5 実況中継プリントでこれについてはふれていましたね! 覚えていますか。一部だけ書くと以下のようです。
 「・・・実用上は、もっと簡略化した方法を考えましょう。それが・・・
●マルトンヌによる簡便な式です。マルトンヌは人名。フランスの気候学者です。先の式を思い出して下さい。tのあとに0、7、14の数字がありました。これをまとめて10にしてしまうのです。つまり場合分けしないで、定数10で固定するのです」。
これがわかっていればすぐに答えらる。またその説明で、式の意味も詳しく述べているので、筑附生(出身者)はできた人が多いのでないだろうか(^_^)。
Kは次のように述べている。「マルトンヌの乾燥指数の分布図が題材とされ、その計算式が問われたが、降水量と気温の分布に関する単純な知識で解答可能である。」 さてさてこの評価はどうかな、と思う。むしろYの説明の方がよいと思う。「ややとまどったかもしれないが,実際の数値を代入して考えれば解けるはずである。」これは、念のための確認の方法でもある。
問6 この地域でとれるもの、作れるものから判断できよう。
問7 農業地域の基本的説明。但し、現行指導要領ではサラッとしか流さないので、わからなかった人がいたのではないか、気がかり。
第4問 社会・人文各種
問1 カルトグラムですね! 日本が文句なしに2位だからすぐにできたのではないか。「意外と迷うところである。日本が高い数値であることと,ロシアが低い数値であることから,絞り込んでいこう」(Y)としているが、本当に「意外と迷」っただろうか。
問2 国家群を聞く。容易でしょう。
問3 @〜Bにはあきらかに間違いがあるので、これも容易でしょう。
問4 都市の機能を聞いている。これまた容易でしょう。「千歳が海峡に面していないことは常識でわかろう」(Y)。常識のない人はいなかったかな。
問5 ODAは何かと話題になるし、今後も勉強しておかねばならないが、この問題については、「常識」で対応できよう。
問6 組み合わせ問題だが、わかるでしょう。特徴がよくでている国が記してある。
第5問 地図、地域調査
問1 新聞掲載の地図はとても見づらいが、本物は大丈夫でしょうね。「ア〜ウの各文章中には,わかりやすいヒントとなる箇所があるので,A〜Cの地形図との組合せは容易である」(Y)。
問2 「電気機械工場の立地条件として地下資源が適当でないことはすぐわかろう」(Y)はこの通り。正答率は高いだろう。
問3 一つひとつ数字で裏付けをしていくしかない。@年較差は最暖月と最寒月の差である。山形は24.6と−0.9だから25.5。千葉は26.3と4.9だから21.4。25.5−21.4= 4.1。下線部は「5°C以上大きい」とあるので、これはダメ。地理で0.9の差を問うのはどうかと思うが、この計算をしておかないとならない。
問4 輸入が多いかどうか、生産量の変化はどうか、さらに加えて、単位についても着目する必要がある。@やBはすぐにはずれるだろうから、勝負はA、Cになる(どちらからリンゴで、どちらからブドウ)。「台風で1991年の国内収穫量が大きく落ち込んでいることから判定できる」(Y)という説明があるが、果たして、それをどの位の人がしっているだろうか。判断の基準はズバリ、単位である。リンゴとブドウを比べれば、リンゴの方が重い! こう考えてよい。事実その通りである。
問5 「東北地方の日本海側,中国地方,四国地方,九州南部の県の割合が高い3が老年人口率を示している」(Y)。まあそうだろうかね。その判断は? 私は案外難問であると思う。
 項目として、昼夜間人口比はわかりにくいかもしれないが、国勢調査にはあり、『日本国勢図会』に解説が載っている。
  〔昼間人口〕国勢調査による1995年の都道府県別の昼間人口は、東京都が1457万人  で最も多く、以下、大阪府の932万人、神奈川県の737万人と続く。昼夜間人口比率  (常住人口100人に対する昼間人口の割合)は、東京都が124.2と最高で、大阪府は   106.1であった。東京都と大阪府に隣接する県の多くは昼夜間人口比率が90を下回り、  埼玉県が84.8、奈良県が86.0、千葉県が86.3、神奈川県が94となっている。
 つまり、東京、大阪の周辺の値が小さくなっているものを探せばよい。ということで@がそうなる。周辺の県が東京、大阪のベッドタウンになっているということだ。
 AとCはかなり似ている。違いは、東北北部と北海道だ。よく見ればCは東京も少ない。と考えると、Aが人口増加率だろう。そうするとCが世帯人員。世帯人員は、北海道、中国、四国、九州が少ないことがわかる。理由は?
 以上、『日本国勢図会』があればわかるが、そうでないと、上に書いたように、ちょっと難しいように思う。
問6 人口ピラミッドが、過去数十年の蓄積の結果、この形になっていることを考えればわかるだろう。
問7 グラフのパターンの違いを見てみようJ。60年代から70年代にかけて都市集中が進んだ。そのことはわかっているので、それが現れているのは@しかない。ということで判断できる。Yは「日本では1960年から1970年の間に非大都市圏から大都市圏、大都市圏から非大都市圏の双方向への人口移動が多かったことを考えればよい」と書いている。双方向への云々はおかしくないだろうか。非大都市圏からの移動だけで判断できるはずだ。

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